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こんばんは、カラス好きの元図書館司書Cieloです。本日もブログをご覧いただき、ありがとうございます。

さて、今回は「新嬉野流」「旧嬉野流」の違いについて書いて行きたいと思います。(表記の便宜上、天野さんの研究した嬉野流を「旧嬉野流」、現在本家の方が指されている嬉野流を「新嬉野流」とさせていただきます)

~旧嬉野流~
まず天野さんが研究してまとめた「旧嬉野流」では、3手目引き角までを構想に含めた嬉野流になります。特徴としては、ぎりぎりまで歩を突かずに下記の参考図1になってから飛車先を伸ばし始めます。

もちろん、ここで相手からの飛車先交換に対しては嬉野流の代名詞ともいわれた土下座の歩を打ちます。

※参考図1:旧嬉野流
嬉野流

~新嬉野流~
「新嬉野流」では5七銀型を早めに作るのが特徴です。よって嬉野流での十八番である8八歩や、奇襲研究所の定跡にある5筋の歩をわざと取らせる変化がなくなります。

ですが、そのかわりに攻めが非常に早く、スピーディな斜め棒銀をすることができるようになっています。もちろん相手の出方によっては銀を左に繰り出し、防御にも使えます。

※参考図2:新嬉野流
新嬉野流

~それぞれの嬉野流のメリットデメリットについて~
ここではそれぞれにどんなメリットがあり、またデメリットがあるのかをまとめていきましょう。

~旧嬉野流側~
メリット
8八の歩が非常に固く左桂を攻撃にも参加させられる
・同じく8八の歩の恩賜として、棒銀の受けが安定する
定跡がある程度整備されており、ある局面までは安定してさせる
デメリット
・攻めが少々遅れ気味
・振袖飛車に対して若干不満

~新嬉野流側~
メリット
とにかく攻めが早い
・左銀の動きが早いので、相手に応じて柔軟に作戦を組み立てることが可能(袖飛車に対抗しやすい)
・旧嬉野流よりも力戦寄りなので、力将棋が好きな人ならこちらの方が勝ちやすい
デメリット
・終盤に相手から手筋の8八歩が痛い
ある局面の対策を知っていることが前提 ※参考図3
・速攻棒銀をしかけられた際、こちらの受けの手に対して対策を練っている相手だと辛い ※参考図4

といったところでしょうか。どちらも長所、短所があり、こちらは好みで選択してよいのではないかと思います。ちなみに私は旧嬉野流の方を良く採用しています。理由は下記の参考図3,4の場面において、対応に非常に苦労したからです。


参考図3よくある変化のうちの一つ。実際は受かっているのですが、利かしがあまりに辛く、こちらが棒銀をし辛くなってしまいます。私はこの変化になったら中飛車に振り、穴熊に篭る作戦をよく採用していましたが、それでも若干不満です。
参考図3


参考図4:本家の方の棋譜より抜粋。旧嬉野流での棒銀の受け方をした際銀を歩で突かれるのが嫌らしい。こうなると同銀しかないが、その後の相手の棒銀は確実に通ってしまうので自信のない展開。

参考図4

以上、新旧嬉野流の違いについてのまとめ、並びに自身の考察を書かせていただきました。需要がありそうであれば、今後はもっと細かい嬉野流の変化にも触れていきたいと思います。

それでは今回はこのあたりで失礼します!

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