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こんにちは。カラス好きな元図書館司書のCieloです。本日もブログをご覧いただき、ありがとうございます。

さて、今回は著:後藤三千代さんのカラスと人の巣づくり協定 について紹介していきたいと思います。

~毎年営巣時期に起こる電気トラブル~

こちらの本では、カラスの巣作りによって毎年のように起こるトラブル・・・巣を撤去する人間と、新たに巣を作るカラスのイタチごっこ・・・そんな状況を脱するにはどうすれば良いのか?という事をテーマにしております。

著者の大学教授が試行錯誤を重ね、たくさんの方達と協力してこの課題に取り組み、実践し、細かいデータを取り、まとめているこの本書。なんだか元図書館司書としては博士論文を読んでいるような気にさせられました。ある意味研究書といってもよいでしょう。
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~画期的なアイデア~
さて今回のテーマにおいて計画、実施されたアイデアは非常に画期的で、電柱に予め人工巣を作って設置しておき、そこを利用してもらう事であらかじめ電気系統のトラブルが起きないよう工夫するといったものでした。カラスというのは特性として一カ所だけに巣を作り、そこで子育てをするので、人間に排除されたりしない限りは他の営巣場所に移したりはしません。

つまり、イタチごっこになるくらいなら、初めからトラブルにならないように安全な巣の土台を提供してしまえばよいという、非常に論理的かつ画期的な試みをしたのが本書になります。
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~カラスとの共存を模索する~
著者の言葉を借りると「なわばりにたった一つの巣を作り、子育てをするという控えめで、節度ある、しかしこれだけは譲れないといった先祖伝来のナワバリ特性を持っている」との事。そして人間はその特性を無視して、ひたすら巣を撤去するという事だけを徹底してきました。これはカラスが「電気系統にトラブルを起こす悪者だと断定して」目先の解決だけを図った結果、イタチごっこが生じてしまいます。

そこで着眼点を変えて、本当にカラスは悪者なのか?本当は違うんじゃないのか?」「人間側の対策があまりにも自然動物の特性に対して無配慮すぎるのではないか?逆に配慮したらどうなるのか?」など、「カラスも含めて自然との共存を図る事を考えてみる」という深いテーマになっています。

本書を読んだらカラスの教科書とは違う方向で、カラスに対しての見方が変わるかもしれません。

それでは今回はこのあたりで失礼します!


カラスと人の巣づくり協定 [ 後藤 三千代 ]



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