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こんばんは、カラス好きな元図書館司書のCieloです。本日もブログをご覧いただき、ありがとうございます。

さて、今回は相振り飛車本の紹介Part3となります。著:藤井猛先生の相振り飛車を指しこなす本(1)
を紹介していきたいと思います。こちらも相振り本の中では名著だと私が個人的に感じている本です。

~藤井猛先生の指しこなすシリーズ~

藤井先生の指しこなす本シリーズは四間飛車シリーズが有名かと思いますが、実は相振り飛車の本もあります。また共通点として、次の1手形式の本ではあるのですが、ページを読み進めていくとなんと左側のページが逆にプリントされていきます。

これは藤井先生の配慮で、「より多くの問題を考えてほしい」との事でまず右側のページだけを読み進め、最後まで行ったら本を逆さまにして、そこから折り返して読むとのことです。

実際読んでみますと、これがまた読みやすいんですね。研究家で知られる藤井猛先生の創意工夫が本の構成にもありありと表れているように感じます。

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~相振りにおける向かい飛車~
こちらの相振り本で嬉しいのは、現在では若干主流から外れてしまっている向かい飛車での攻め筋を中心に扱ってくれている事です。(この本では先手向かい飛車、後手三間飛車を中心に解説が進みます。)

効率を重視する現代将棋では、相振り飛車においては角道を空けたら自然にその一手を生かせる三間飛車にするのが主流になっています(三間飛車自体も作戦として非常に優秀)。なので将棋本でも必然的に三間飛車での解説が多くなっています。

ですが、向かい飛車も相振りにおいては王道な戦法であり、相振りを学ぶのであれば是非ともおさえておきたいところです。そういった意味で、こちらの本は相振りにおける向かい飛車を学ぶ方にとってのバイブルになりうると思います。


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~本書の構成について~
本書の構成は以下の通りになります。

1章.二枚金VS二枚金
2章.矢倉と矢倉崩し
3章.穴熊登場
4章.穴熊への攻め


1章.二枚金とは金無双の事ですね。相振りに慣れてないとこの金無双への攻めの手がかりがなかなかつかめないのですが、それを次の一手形式で攻略していきます。金無双は相振りでは頻出する囲いですので是非とも覚えておきたいところです。これは豆知識ですが、金無双の弱点は「うさぎの耳」と覚えておきましょう。

2章.以前は矢倉に組んだだけで作戦勝ちといわれていた時代がありました。実際、相振りにおいての矢倉は非常に強固で、手筋を知らないと組まれただけで作戦負け必至です

そんな矢倉に対して「組む前に速攻をしかけて組ませない」「駒を利かして矢倉にさせない」「穴熊に組んでしまう」等の作戦も有力ですが、「対矢倉攻撃布陣に組み、堂々と組ませてから崩しにかかる」といった作戦もあります。この章では自分側が矢倉に組むとして、相手がそれを阻止するためにいろいろと仕掛けを行ってくるので、それにどう対応するかがテーマです。



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3章.対居飛車でも相振り飛車でも課題のテーマ、対穴熊偏になります。自陣をまずは右矢倉に組むと仮定として相手の穴熊とどう戦っていくかを学んでいく章になります。ここで学べる事として、穴熊に対する矢倉の相性の悪さという点。

実際に問題を解いてもらえればわかると思うのですが、矢倉に組む手数がどうしても対穴熊においてはマイナスになってしまい、相手に攻撃姿勢まで整わせてしまう事態になってしまうと作戦負け必至です。「矢倉という囲いは必ずしも相振りにおいて正解ではない」という事が実感としてわかります。↓参考図
右矢倉
※実際には難しい戦いだが、実戦では穴熊が勝ちやすい。


4章.穴熊への攻めでは、実際に穴熊を攻略しにかかります。自陣を金無双として囲いへの手数を減らし、その分攻め手に十分な手数を割いて攻略しにいきます。対穴熊の手筋さえおさえておけば金無双で十分に勝てるといった内容になっています。作戦の相性や作戦選択の大切さという事を学べる章になっています。
↓参考図
金無双
※対穴熊では囲いをほどほどに攻撃態勢を整えた方が有利になりやすい


以上、藤井先生の相振り本の紹介でした。濃い内容がぎっちり詰まっているので、それを伝える為に少々文章が長めになってしまったかもしれません;ですが、これでもまだ本書の魅力を伝えきれていないと思うので、気になる方は是非お手元に置いて勉強してみてください。

それでは今回はこのあたりで失礼します!


相振り飛車を指しこなす本(1) (最強将棋21) [ 藤井猛 ]


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